負荷テストのことを考える場合、複数のユーザが Web サイトにアクセスするだろうと理解することができます。
負荷テストからできるだけ現実的な結果を得るには、エンド ユーザが Web サイトを利用する実際のリアルタイム環境を模倣する必要があります。
今のオンラインの世界には国境がなく、アプリケーションのユーザは国内ユーザだけではありません。オンラインで作業するための基本的なインフラストラクチャ(コンピュータかラップトップ、インターネット接続、任意の最新の Web ブラウザ)があれば、誰でも Web サイトにアクセスできます。
通常、ユーザは世界中に存在するため、アプリケーションも同じようにテストします。
BlazeMeter には、アプリケーションに対して負荷テストを実行するときに、必要に応じて複数の地理的な場所を負荷の生成元として選択するためのインフラストラクチャと機能が用意されています。
複数の地理的な場所から負荷を生成する利点
複数の地理的な場所から負荷を生成すると、以下のような利点があります。
- 実際のエンド ユーザ使用状況パターンの模倣
- ロード バランサまたは他のコンポーネントを効果的にテストするための、一意のデータ ストリームを生成する機能
- 一意の要求をサーバに送信し、その処理能力をテストする機能
- 同時実行、キャッシング、Cookie、セッションなどの機能に関して、アプリケーション コードの有効な使用方法を確認できます。
- メモリ リークの問題をチェックする機能
- 受信する要求を処理して正しい応答を送信するための、データベース サーバの効果的な設定を確認できます
- さまざまなクライアント ネットワーク パラメータに関連した最大の Web サイト対象範囲
- サーバのフェールオーバ機能をチェックする機能
- ネットワーク アーキテクチャの適切な動作を確認する機能
- 別の地理的な場所での既存ハードウェア リソースの拡張性に関する要件を確認できます。
BlazeMeter 負荷テストに負荷生成元ロケーションを設定する方法
負荷を生成したい特定の地理的な場所を選択できます。この選択は、毎回実行前に変更できます。そのため、毎回世界中の異なるロケーションを選択しながら同じテストを複数回実行できます。
この記事で説明するように、以下のロケーションが用意されています。
BlazeMeter テストの負荷生成元ロケーションの選択に関するベスト プラクティス
最初は、利用可能な負荷ロケーションの中から最も近いロケーションを使用してテストすることから始めます。
十分な負荷テストを実行して結果が許容範囲内であった場合、次は最も遠いサーバを選択し、同じテストを実行します。応答時間をチェックし、ネットワーク遅延を確認して、必要な最適化があれば実行したうえで、もう一度実行し、結果を確認します。
複数のロケーションから同時に負荷を生成できます。そのためには、負荷生成元として異なるロケーションを選択した複数のテストを作成し、定義済みの日時に実行するようにスケジュールを設定して、テスト サーバの負荷をチェックします。
マルチ テスト機能を使用して、さまざまな地理的な場所の結果を 1 つの集計レポートでモニタし、結果を表示できます。
異なるネットワーク エミュレーション値を使用する複数のテストを設定して、複数のロケーションから負荷を生成すると、対象範囲を最大化できます。
マルチ テスト機能の詳細については、こちらの記事を参照してください
世界各国からの BlazeMeter テストの実行に関する詳細については、録画したオンデマンド Web キャスト「How to Make JMeter Highly Scalable and More Collaborative With BlazeMeter (BlazeMeter で JMeter の拡張性と共同作業の効率を高める方法)」をご覧ください。
0 コメント